「最強の集中術」を読了

最強の集中術

最強の集中術

 最近通勤途中に読んでいた「最強の集中術」を読み終わりました。結論から言うと1500円分の価値はありました。理由は「集中している」という状態に対して、定量的な見方ができるようになったからです。

 この本ではまず集中しているだとかしていないだとか、そういった状態を逆U字型カーブのグラフでとらえます。グラフは横軸に刺激をとり、縦軸に集中力をとります。で、このグラフを3つの部分に区分けすると、左側が「かったりー」とか言ってるゾーン、真ん中あたりが集中ゾーン、その右側がみなぎりすぎて逆に集中できなくなっているようなゾーンとなります。「集中する」と言うと、そのグラフで自分を真ん中あたりの集中ゾーンへ持ってくることを指します。じゃあ、真ん中へ持って行くためにはどうすればいいのかな?と考えるのが、題にもある「集中術」なのです。

 逆U字型カーブで集中している状態について考えてみると、「かったりー」という状態のときは刺激が少ないから集中できていない、「頭が燃え尽きそうだよう」という状態のときは刺激が多すぎるから集中できていないことが分かります。その刺激についてどうコントールすればいいのかな?というのが本の主題なんですな−。簡単な例だと、「ながら作業」は刺激を増す効果があるので「かったりー」と思っているときは率先して「ながら作業」をしてみよう、なんて感じの内容です。

 いろいろな戦略が語られていますが、何より読んで得られるのは「自分の集中力をコントロールする」という主体的な考え方だと思います。うさんくさいタイトルとは裏腹に良い本でした。