BEST SOFTWARE WRITING

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 買ったのですが、電車の中で読むにはもってこいですね。読了して感想をどうこう言う本というより、気に入れば何回でも同じ章を読むし、興味がないなら飛ばすというような読み方をする本だと思うので、今日特に気に入った話について。

 それはエリック・リッパートの「電球を替えるのにMicrosoft社員は何人必要か」という話。題名だけ見て「Microsoft社員は無能って話?」なんてミスリードをしたのですが、そうじゃなくて趣味プログラミングと商用ソフトウェアの差をざっくり2ページぐらいの分量で説明した、示唆に富んだお話です。

 「たった5行のコード」を追加することは当たり前のように簡単なことだと思うわけですが、そのコードに対して品質を保証するためには、いったいどんなプロセスを経れば良いのでしょうか。本稿では途方もないプロセスが描かれていますが、実際そうなんだろうなぁと感じます。5行に対して100万ステップ必要というのはさすがにJoelの言い過ぎだと思うんですけど。

 文章自体はそんなもんなんですけれども、コードの追加に伴う品質保証の営みについて気付きを与えてくれた文章としてかなりお気に入りです。